〜体験版〜 「人妻栞・封印された過去(上)」
〜体験版〜 「人妻栞・封印された過去(下)」




〜体験版〜 「人妻栞・封印された過去(上)」




「いいだろう、松浦くん。僕は──」
 高木はそれ以上の言葉を放棄し、四肢を投げ出した栞にのしかかってきた。爛々と輝く両目が、男の欲望を映し出している。
 高木の手が栞の両脚にかかった。
「だ、だめ」
 ひやりとした感触に息が止まる。
「いいじゃないか。僕のことが嫌いかい?」
「だ、だって……」
 高木部長は女子社員の中でも人気は抜群に高い。
 仕事は敏腕で人当たりもよい。男女問わず人望があり、将来の社長候補とさえ言われているほどだ。おまけに、スマートな物腰は女性に対して心地よさを与えてくれる。
「嫌いだなんて、とんでもありません」
「じゃあ、いいだろう」
 半ば強引に唇を奪われる。
「んぐぐ……」
 蕩けるように優しく、甘いキスに、意識がぼうっとかすんでいく。高木を相手に、おまけにアルコールで意識がぼやけている状態では、これ以上抵抗するほうが無理というものだった。
「はあ、はあ」
 長いキスから開放されると、栞は荒い息を吐き出した。
「部長……私、初めてなんです。だから──」
 とうとう観念して、うめく。
 とたんに高木は快哉の声を上げた。
「大丈夫、僕にまかせておきたまえ。さ、力を抜いて」
 落ち着いた大人の声に、圧倒されてしまう。
 ──あれから八年が経った今でも、後悔が湧き上がる。


 なぜ、彼の誘いに乗ってしまったのか、と。
 なぜ、純潔を守り通せなかったのか、と。


 後のことはぼんやりとした記憶しかなかった。
 かすむ意識の中で服を脱がされ、秘所を丹念に口唇愛撫されたこと。
 巧みなクンニリングスによって濡れてしまったところで、高木が服を脱ぎ捨て、屹立した穂先を押し当ててきたこと。
 そして──


 ぐちゅり。


 広々した部屋に響いた湿った音が、処女として最後に聞いた音となった。性的に無知だった当時の栞にとって、その音はひどく淫靡に聞こえた。
 大きく股を開かされ、堅いものが押し入ってくる。
 無垢な粘膜を割り裂きながら、深く、深く──体の芯に響くような勢いで、男性器が埋め込まれていく。
「はっ、あぁぁぁぁぁっ!」
 深々と貫かれた刹那、栞は絶叫していた。
 酔いの回った体で味わった破瓜は、痛みよりも、苦しみよりも──ただどうしようもなく体の内部が熱かった。
「はあ、はあ、やっと入ったよ」
 美しき新入社員の処女を奪った高木は、両肩を上下させながら満足げに息をついた。
 二人の結合部から薄く血がにじんでいる。膣孔にはまりこんだペニスがびくん、びくん、と不気味に脈動していた。
「本当に処女だったんだね。君の初めてを捧げてくれて嬉しいよ」
「うぅぅ……」
 栞はぼんやりとした気持ちで天井を見つめていた。
 胎内がはちきれんばかりの圧迫感があった。自分の肉体に、他人の肉体が入っている異物感が奇妙な気分を揺り起こす。
 栞とて二十歳を超えた社会人だ。いずれは誰かと初体験するであろうことは覚悟していた。
 いつか本当に好きになった人と──
 映画やドラマのようではなくても、それなりにロマンチックなシチュエーションで──
 だが、こんな形で初めてを失うとは想像していなかった。
(私、処女じゃなくなったんだわ)
 悔恨とも開放感ともつかない、不思議な気持ちだった。
 男がゆっくりと動き出し、膣内をひりつくような摩擦感が駆け抜ける。
(これが、セックスなのね……)
 気持ちよくも、悪くもない。息を切らせて腰を振る部長を、栞はただ呆然と見上げていた。



 ──目が覚めると、ちょうど七時になったところだった。
 佐伯栞(さえき・しおり)は力なく上体を起こした。
 全身から噴き出した汗でネグリジェがぐっしょりと濡れている。
「昔の夢を見るなんて……」
 幸せな結婚生活を送る栞にとって、汚点といってもいい過去だった。
 夫にも、誰にも打ち明けたことのない過去。
 上司との、秘密の関係──
「忘れよう。今の私には夫がいるんだから」
 悪夢を振り払うように首を左右に振る。寝起きの気だるい体を起こし、栞は台所へと向かった。
 愛しい夫を会社へ送り出すために。




……体験版はここまでです。
続きは製品版にてお楽しみください。





〜体験版〜 「人妻栞・封印された過去(下)」




「彼は、君と僕との過去を知らないんだろう?」
「私たち夫婦のことに立ち入らないでください」
 栞は思わず声を張り上げた。
「私は幸せです。幸せな夫婦生活を送っているんです」
「なら、どうして僕に身を委ねたのかな」
 男の口元で笑みが深くなった。
「なっ……それは、あなたが無理やり!」
「無理やり? そうかな」
 高木の嘲笑で、栞の頭にカッと血が上った。
 男の手が尻を撫でた。優しいタッチで豊かな膨らみをなぞりながら、深い臀の谷間を指の腹でたどっていく。
「やっ……触らないでください」
 栞は身をよじって、高木の魔手から逃れようとした。
 逃げる女をからかうように、男の指と手のひらが追いかけていく。いたぶるように尻肉をもみしだき、スカートの上から撫でさする。
 ざわっとした痺れが腰骨のあたりを這い回った。
 栞の性感を知り尽くした、男の動き。処女喪失から三年間、栞の女体を開発してきた巧みな愛撫。
「お願い、許して……」
 栞は切なげに身をよじり、哀願した。
 かつての上司は笑ったまま責めを止めようとしない。それどころかますます調子に乗って、乳房と臀部を弄ってくる。
「場所を変えようか、栞」
 高木が栞の肩を抱き、耳元でささやいた。
「わたし……」
「さあ、僕と一緒に──」
 人妻は半ば夢見心地で、高木とともに移動する。両脚に力が入らず、ふわふわとした歩き方になってしまう。
 やがて──男が連れていったのは夫婦の寝室だった。
「あ、あの、ここではいやです」
 栞は青ざめた顔を左右に振った。
 寝室は、夫婦にとって聖域とも言える場所だ。一度は体を許した相手とはいえ、さすがに夫婦の寝室で夫以外の男と交わるわけには行かなかった。
 女としての、最後の矜持だ。
「だからこそ、だよ。この部屋で君を抱きたいんだ」
 高木は聞き入れない。
 栞を強引に抱き寄せると、無理やりキスを仕掛けてきた。
「駄目です……んう」
 情熱的なディープキスに、栞はうっとりと息を吐き出す。
「脱げ」
 高木が傲岸な口調で命令する。
「ここで君の体をじっくりと見せてもらおうか。この間は、さすがの僕も気が急いていてね。栞の魅惑的なヌードを観賞する余裕が欠けていた」
「恥ずかしいです」
「何を恥ずかしがることがある? 僕らはすでに肌を重ねた仲だろう? 五年前のことだけじゃない。こうして再会してからも、男女の契りを交わしたんだ」
 高木が栞の顎をつかみ、強引に仰向けた。
「逆らうな、栞」
「……許してくださらないんですね」
 栞はため息をつきながらブラウスに手をかけた。蛇のような男の視線に、人妻の理性はどこまでも飲み込まれていく。
 ブラウスを、そしてスカートを脱ぎ捨て、栞は下着姿になった。
 量感たっぷりに膨らんだ双丘が、男の前でたぷん、と揺れている。熟れた曲線を描く女体はかすかに汗ばみ、震えていた。
「素晴らしい体になったものだ。やはり人妻になると違うものだね」
「見ないで……」
 男の品評が耐えられなくて、栞は右手で胸元を、左手で秘所を覆う。
 だが豊満に熟れた乳房は、片手ではとうてい隠しきれない。腕から肉球がこぼれ、柔らかに揺れた。
「隠すな」
 高木が再び命令する。
「両手を後ろで組んで、腰を突き出すんだ。生まれたままの姿をあますところなく見られるようにね」
「くっ……!」
 栞は唇をかみ締めた。
 どこまで羞恥を味わわせれば気が済むのだろうか。含羞におののきながら、栞は両手を後ろに回し、裸身をあらわにした。
 高木の口から感嘆の声が上がった。
 興奮に息を荒げて、栞に歩み寄る。普段はクールな面立ちが劣情のあまり紅潮しきっていた。
「ふふ、すっかり人妻の色香を身につけたね。処女だったあの頃から、よくぞここまで咲き誇ったものだ──最高だよ、栞」
 芸術品でも扱うような繊細な手つきで、腰のカーブをさする。乳房の量感を楽しむように、裾野を手のひらで持ち上げる。
「私は、あなたの玩具じゃありません」
 栞はとうとう抗議の声を上げた。




……体験版はここまでです。
続きは製品版にてお楽しみください。





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